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私の記憶が確かなら、

チャーリーマンガーは絶対に成功する方法として

〇他人の失敗から学ばない
〇本を読まない
〇合理的な行動をしない
〇感情に任せて行動する

など皮肉たっぷりに絶対に(失敗するのに)成功する方法を語っていたことがあります。

すみません。正確なソースを忘れましたがニュアンス的にはこんな感じだったと記憶しています。

マンガーが好きな方には何となく伝わると思います(笑)


これを投資に置き換えてみると


絶対に投資を成功させる秘訣は、

〇税金を考慮する必要はない
〇コストの高いファンドを選ぶ
〇一瞬で吹き飛ぶくらいのレバレッジを欠ける
〇摩擦コストは気にしない
〇感情に任せて投資をする
〇営業マンや証券会社、雑誌等のいう事を全て鵜呑みにする

などなど・・・

いろいろ思いつきますね(笑)

逆説的ですが、どうすれば「失敗するか」を考えることで、(失敗を避け)成功に近づくことが出来ると思います。


さてここからが本題

ポートフォリオ管理を失敗する方法として

〇欠陥のあるリバランス
〇資産クラスの特性(リスク)を間違って定義する
〇不用意なレバレッジ


などがあげられますね。

実はこの3つの同時に達成した素晴らしい自治体があります。

それは「フロリダ州」です。



今日は「投資界の3冠王」フロリダ州を紹介します。

1990年代 フロリダ州は30億ドルの資金を運用するにあたり、以下の戦略をとります。


①リバランス

バロンズによると

「フロリダ州は運用する機関同士を競わせ、勝者には委託額を増やし、敗者には委託額を減らした

とあります。

察しの良い方はこの時点で嫌な予感がすると思いますが、続けます。

「なかでもハイパーキャピタルは我々のトップマネージャーだ」

として、次に成績のいい他社の2倍の規模の資産を委託していました。


②投資戦略とリスク管理

フロリダ州に採用されたハイパーキャピタルの担当者のブルンジェンは

「我々は、30年国債よりも利回りの高い、平均残存年数3~5年の政府機関債権を買う」

と自らの投資戦略を語りました。

この「政府機関債権」とはモーゲージ証券のデリバティブです。

1990年代初期のランキングトップの常連で、強気相場で大きな収益をあげていました。

「低リスクで高リターン」を唄った彼の戦略は

モーニングスターのポートフォリオマネージャーオブザイヤーでも「ビジョンを持った先駆者」と称賛され、最終選考まで残したほどでした。


結論を先に述べておきますと

上層相場では低リスクで高リターンの素晴らしい成績を残していた

ブルンジェンの「3~5年の政府機関債権を買う」という「低リスク戦略」

1994年の金利上昇に伴う債券市場の崩壊で、完全に壊滅します。


ウォールストリートジャーナルによれば

「モーゲージ証券デリバティブの血の海では新たな犠牲者が生まれており、投資家やディーラーは引き続き出口を求めて殺到し、価格の低下と需要の消滅という悪循環をさらに大きくしている。モーゲージ市場は金利上昇によって最も大きな打撃を受けた市場である」

「(中略)良好な環境でさえモーゲージ証券は管理が難しい。正当な価格がいくらであるべきかというについて、理論的な根拠がない」


つまりブルンジェンは資産クラスの特性(リスク)を完全に見誤って投資したのです。


③レバレッジ

一言で済みます。

ブルンジェンは借入金をふんだんに活用して

さらにインバース変動金利債券やプリンシパル・オンリー・ストリップスなどリスクの高いデリバティブにも大きな額を投資していました。

(ただブルンジェンが幸運だったのは、一撃で死ぬほどのレバレッジまでは使っていなかったことです)


・・・・・以上。フロリダ州は、祝3冠達成です!



後日談というか今回のオチ

フロリダ州がブルンジェンに運用させていた4億のうちいくら失ったか正確にはわかりません。

ただ、この時フロリダ州はハイパーキャピタルへの委託額を1億1780万ドル削減し、

①のリバランスの定義に従い敗者プルンジェンから資金を取り上げました。


翌年債券市場が正常化した時、

ブルンジェンの運用が急回復・・・

どころが市場リターンを大きく上回り、確定利付証券アクティブ運用口座トップ10に返り咲きました。

しかし、フロリダ州はこの大躍進、プルンジェンの逆転満塁ホームランをほとんど享受することはできませんでした。


結局フロリダ州は、勝者への委託額を増やして大きな損失を被り、敗者への委託額を減らしたために儲けそこなったというわけです。


みなさんも

積立NISAなどで投資信託やファンド等を選ぶ際などに

フロリダ州のようにならないように心がけていきましょう。

またこの話にはアクティブ運用の難しさ、アクティブ運用のファンド選択の難しさという教訓も含まれています。

優秀なファンドマネージャーでもリスクを見誤ったり、突然不運に見舞われたりします。

私はフロリダ州の失敗から学び、今後大きな下落や長期低迷が起こっても

変わらず長期的にS&P500ETF(VOO)に投資を続けていきます。




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