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昨年末から今年にかけて景気後退がよく囁かれています。

今日はゼネラルモーターズやUSスチールなどの景気循環株と

コカ・コーラやファイザーのように業績が景気とあまり関わりのない企業、

いわゆる安定優良株について

1990~91年の景気後退から、回復期に入った1992~1993年の間の動きを振り返って見たいと思います。

モルガンスタンレーによれば、

回復期の92・93年、循環株は優良株を著しくアウトパフォーマンスしました。

92年には19.1% 1993年も10月までの間に26.6%を記録し、

たった22カ月の間に、45.7%のアウトパフォーマンスという驚異的な成績は、

優良企業株に資産を集中されていたファンドに大きな困難をもたらしました。


西海岸の苦い味

イエール大学のスウェンセンによれば

安定的な優良企業や成長株への投資で素晴らしい成績を長期であげていた、

とある西海岸の運用機関は

1992年末までの10年間、コンサルタントのデータベースでトップかそれに近いリターンを誇示していました。

しかし、機関は安定株に資産を集中していたため、

1993年には成績が急落し、S&P500指数に15%もアンダーパフォームしてしまったのです。


長期の成績は申し分なく、アンダーパフォーマンスの原因も明確に説明しました。

にも関わらず、運用機関は相次ぐ顧客の流出と資産の減少に苦しめられます。


しかし、その後、運用機関は1997年末までの4年間で、

S&P500を年率約5%アウトパフォーマンスすることとなります。


「1993年後半~1994年前半に解約した多くの顧客は大きな代償を支払う事となった。」

「往復ビンタのように二重の損失の可能性にさらされているのである」

とスウェンセン氏はいいます。


わかっていても・・・

1993年は優良企業に集中投資をしていたので、循環株に有利な経済環境の中では不利な結果しか出せなかった。

それはわかっていたにもかかわらず、


意志の弱い人多くの人は長期で見れば成功の可能性が高い戦略から、タイミングの悪い時期に退出してしまいました。


一方で状況を正しく認識していた投資家は、方針を維持する確信を強め、

理解に根差した忍耐により、最終的には大きな利益をあげることが出来ました。


また多くの人がたった1年も我慢できなかったという事実は、反面教師として学ぶべき大切な教訓だと思います。


誤解しないで頂きたいのは

循環株が悪いといっているのではありません。

良い悪いではなく、もし投資をするなら特性を理解して投資をする必要があるという事です。

(一昨年のグロース株もそんな感じでしたね。)

元々長期的な成績が売りの運用機関に投資をしていたかたなら、循環株の短期的な成績に惑わされてはいけなかったでしょう。

タイミング投資をする人なら正しい切り替えが必要でしたが、92~94年のこの例では遅きに失していますね。くれぐれも安値売りの高値買いをしてしまわぬよう気をつけてください。

長期的なタイミング投資の難しさもお忘れなきよう付け加えておきます。


今後もしかしたら、

市場が荒れ、

何もせずただじっと耐えるのが、難しい状況に陥るかもしれません。

動かないでいるのも、動くのと同じくらいの勇気と決断力がいります。

もしそんな時は、今日紹介した西海岸の運用期間の話と

長期的な視野と理解に根差した忍耐の大切さを思い出していただければ幸いです。

どんな投資哲学でどんな方針かなどに関わらず、

相場がいかに荒れようとも。冷静さだけは失わずに投資をしていきましょう。




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