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資産配分・タイミング・個別銘柄選択


投資のリターンはポートフォリオの3つの要素から生み出されます。

「資産配分」・「タイミング」・「個別銘柄選択」


なかでも「資産配分こそがポートフォリオのリターンに大きく影響する

という定説は強く信じられています。

この元ネタは1991年のゲイリー・P・ブリンソン、L・ランドルフ・フッド、ギルバート・L・ビーバウワーの研究「ポートフォリオ・パフォーマンスの決定要因」によるもので

「機関投資家のポートフォリオは収益変動の90%以上は資産配分がもたらし」

「マーケケットタイミングや銘柄選択の占める割合は10%以下にすぎない」

と結論づけられています。

ここまでは有名ですね。


実はこの論文は1986年発表されたもので

米国で大型の「年金」として実際に運用されている91のポートフォリオのリターンを、

1974年から1983年の10年間について比較した結果だという事は意外と知られていません。

この時の論文では、アセットアロケーションはリターンの増減の93.6%を決定すると結論づけています。

この後も研究を続けた結果、後に91.5%と改定しています。



「だがこの通説には疑問が残る」

先程の研究の前提として「十分に分散されたポートフォリオを長期間運用した場合」の結果だという事を見落としている方をたまに拝見します。


わかりやすく、簡単に説明すると

例えば、(極端な例ですが)1つの銘柄に集中投資する場合は、資産配分より銘柄選択の方が大きく影響します。

デイトレードや先物ではタイミングがより重要な要素となります。

よって信じる「投資哲学」や「スタイル」によっては当てはまらない方もいるかもしれません。

繰り返しになりますが、

ゲイリー・P・ブリンソン等の研究の対象は「年金基金」です。

年金基金は長期運用を目的としていますし、(普通は)少数銘柄に集中投資は行いません。

もちもんデイトレなども行いません。

より正確に、ゲイリーの研究の結論を言えば

「(分散されたポートフォリオを長期運用した場合)資産配分こそがポートフォリオのリターンに大きく影響する」となります。

(そして私は長期分散投資をお薦めしています)


タイミングと銘柄選択について

長期・インデックス投資家」が覚えておくべき名言

(違うスタイル・投資哲学の方はお気になさらず飛ばしてください)


チャールズエリス「敗者のゲーム」より


「大手機関投資家が、市場が割安な時に買い、割高な時に売る能力が、一貫してあるという証拠は全くない。」

「市場動向の予測に従って株式と債券、あるいは株式とキャッシュの間で資産を動かす行動は成功よりも失敗に終わったことの方がはるかに多い」


ケインズ 「キングスカレッジ・投資委員会のメモ」より

「大規模な資産配分の変更を行うという考えは、様々な理由により、非現実的であり、全くのところ望ましくもない」

「こうしたことを試みる者の大半は売ったり買ったりするのが遅すぎるばかりか、その両方をあまりにも頻繁に行いすぎる」

「結果的に多大な費用をもたらすだけでなく、あまりに落ち着きがない、投機的な精神を育むことになります」


最新の研究でも

2003年、バンガード社は「ポートフォリオ・パフォーマンスの源泉(揺るぎないアセットアロケーションの重要性)」という調査結果を発表しています。

その中で「平均で月間リターンの変化量の76.6%がアセットアロケーションによるもの」と結論づけています。

比較的最近の研究でも、長期投資家にとって資産配分(アセットアロケーション)の重要性は変わりませんね。


投資哲学の原理原則とは・・

投資哲学の原理原則とは、


時代の変換という試練を乗り越えた投資に関する見識の事であり、

プロの投資家という高い水準に達しているものが、

どれほど辛い時にも放棄しない思想、信条の事である。

「デイビッドスウェンセン」


もし「投資哲学(思想・信条)」が

「長期分散投資」なら
資産配分(アセットアロケーション)は非常に重要です。


私はS&P500ETF(VOO)に投資をするという投資哲学を

「どれほど辛い時にも放棄しない思想、信条」として

これからも投資を続けていきたいと思います。




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