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資産配分は年間総リターンの大半を決定する。


〇株式、債券、現金の配分の違いが機関投資家が運用する年金基金の総リターンの違いの94%を説明する。

〇長期投資家は個別の株式ファンドや債券ファンドを選択するのに力点を置かないで、株式と債券の配分割合に全力を注ぐことに利益を得ることができる。

「投資戦略(銘柄選択やタイミング)で大きなリターンを得たとしても、資産配分のリターン全体への貢献度と比べれば霞んで見える。」

とこの論文の筆者(ブリンソン、フード、ビーバワー)は語っています。

1986年にフィナンシャル・アナリスト・ジャーナルに掲載されたこの研究結果は、ほとんど反論ができない素晴らしいものですが、ある重要な要素が欠けています。

(ちなみにその後の追加研究で、その後10年分のデータに関しても確認されましたが、資産配分の総リターンへの影響は91.5%と計算されました。前回よりもわずかに下まわったものの、資産配分の重要性がわかる素晴らしい論文だと思います。)




さてこの素晴らしい論文にケチをつけるあたりに、

りんりの性格の悪さがにじみ出ているのですが・・・

個人投資家の利益のためにあえて権威に歯向かってみようと思います(笑)

ブリンソン、フード、ビーパワーの研究には同意するものの、彼らはもう一つの大切な要素を見落としています。

それは「コスト(手数料)」です。

この点に関しては、グレアム・ドット賞を受賞した、ウィリアムジャンキがその論文にて言及しています。

「資産配分はポートフォリオのリターン変動の93.6%を説明するかもしれないが・・・」

と前置きしながらも、コストを考慮した独自の検証において、年金基金の株式、債券、現金比率は長期総リターンの変動の14.6%しか説明できないと分析しています。

「多くの個人投資家にとってポートフォリオのパフォーマンスを決める最も重要な要因は、マーケットタイミングでも銘柄選択でも、資産配分でもなく、コストである

と結論づけています。

例えば

初期投資1万円に対し、(今後の株価予測を参考に)年平均5%で株価が上昇すると仮定します。

年間0.2%の経費率では、10年間に投資家が支払うのは280円となります。

しかし、経費率が2.2%になると10年間の支出は2810円となります。

たった数%のコストの差が、投資家の運用結果を大きく左右してしまうのです。


当然、経費率以外にも売買手数料や税金など他のコストも考慮しなければなりません。

せっかく適切な資産配分をしても、「コストは確実にあなたのリターンを蝕みます」


コストや手数料に関しては、このブログでも散々取り上げてきましたが

20年以上も前からコストに関して言われて続けてきているのに、

またウォーレンバフェット等著名投資家達も警鐘を促しているのに、

未だコストを軽視する方が多くとても残念に思います。

私とあまり親しくない職場の方が(笑)

(結構エグイ)運用型の保険を契約したと話しているのを遠くで聞いていて、りんりは少し切ない気持ちになりました。

子供が生まれたばかりと記憶しておりますが、そこに漬け込み保険を売る方も方で、流石だなあと思いました。

株などの金融商品にしろ、保険にしろ、手数料は真っ先にチェックしなければなりません。

隠れコストなども含め全てです。



〔今回の結論]

資産運用は「手数料」→「資産配分」→「具体的な投資商品・銘柄」の順番で考える

これが長期投資の基本であり、合理的かつ建設的だと思います。

これから投資を始めようとする方や初心者の方は、まずは是非この順番で自分の資産運用を考えていくことをお薦めします。

逆から考えると、(短期リターンなどに気を取られ)いろいろな罠に引っかかりやすくなるかもしれませんのでご注意を。



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