昨日「楽天・バンガードシリーズ」の第5弾として全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドが発表されました。

(詳しくは前回の記事をご覧下さい)

そこで今日は「なぜ債券に投資をするのか?」をテーマに話をしていきたいと思います。

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まずは毎度おなじみのこの画像です。

長期的に見ると株式は実質年率約7%ほどのリターンをあげています。

一方債券は実質年率約3.5%ほどにとどまっています。

グラフを見ても一目でわかるとおり、長期のリターンでは株式に軍配があがります。


では債券の方が安全なのでしょうか?

次のグラフをご覧下さい。

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(ジェレミーシーゲル・株式投資、参照)

シーゲル教授の研究によれば、1~2年という短期間で見れば、株式投資のリスクは長・短期債よりも高くなっています。

しかし、保有期間が5年を超えると、株式の実質利回りは最悪でも-11%と長期債を若干下回る程度になります。

さらに10年を超えると、最低利回りも最高利回りも株式は債券を上回ります。

つまり「短期的には債券の方が安全」ですが「長期的には株式の方が安全」なアセットといえます。



長期投資をする上で

「保有期間が長くなるにつれ株式の実質利回りの最高値と最低値の幅が縮む」ということは注目すべき要素だと思います。

もちろん未来はどうなるかわかりませんが、「歴史は繰り返さないが韻を踏む」ともいいます。

1802年から2006年までの信頼できる統計データですから、充分に今後の参考に足るものと私は考えます。

また債券よりも株式の方がインフレに強いという事も付け加えておきます。

ちなみにこれらのデータは全て米国の話なのでご注意ください。




シーゲル教授は「株式投資」にて

リスク許容度が高いリスク選好派の人なら

10年以上株式を保有するなら ポートフォリオの110.1%を株式に

30年以上株式を保有するなら ポートフォリオの139.1%を株式に

リスク容認派の人でも、30年以上株式を保有するならポートフォリオの116.2%を株式にすることを推奨しています。

シーゲル教授は「長い目で見れば、株式は債券より安全なのでこの比率は正当だ」といいます。


「え?株式100%以上をポートフォリオに?」

「できらぁ!」

レバレッジを使えば実現可能ですね。笑


ただ個人的にはいくら長期的には株式が安全だからと言って、レバレッジを使ってまで投資をするのは、特に初心者の方にはおすすめしません。(技術のある方は除きます)


上記で紹介したデータなどはこちらの本に詳しく載っていますので、米国株式投資する方は是非参考にしてみてください。




「では、なぜ債券に投資をする必要があるのでしょう?」

①時間

先程のグラフをもう一度見て頂きたいのですが、

逆に「短期投資」では株式のよりも債券が安全だという点があげられます。

短期投資と聞くと反射的に毛嫌いする方もいるかもしれません。

しかし、現実として60歳を過ぎてから投資を始める方など、20~30年も投資期間をとれない方はいるわけです。

そういう方には「短期的なリスク軽減」「資産を守る」という点などにおいて確定利付き証券である債券が強い味方となるでしょう。


②債券のリターンが株式を上回る年もある

1900年~2017年債券の利回りが株式を上回った回数 

1年単位 42回(117年間のうち)
5年単位 29回(112年間のうち)


長期的に見た場合、株式のリターンは債券を上回ります。

しかし、短期間で見た場合、株式よりも債券の方が高いリターンを生み出した年が意外に多いのが分かると思います。


③ダウンサイドプロテクション

株式は長期的には安全とはいえ、短期的に見れば下落することはよくあります。

債券はポートフォリオのボラティリティ(変動)を抑えることができるため、株式が下落するときのダウンサイドプロテクション(危険防止策)という意味合いを持ちます。

株式と債券を混ぜたバランス型のポートフォリオが持つ保守的な性質が、投資家が非合理的な行動(株式の下落に恐怖し、安値で売ったり、投資をやめるなど)をとる可能性を抑えることに繋がります。




私は現在ポートフォリオのほぼ100%をS&P500ETF(VOO)に投資をしています

しかし、昨年末からBNDにも投資を開始しました。

とりあえず10%ぐらいまでは購入を進めていきたいなと思っています。

BNDの主な目的は株式以外のアセットに投資をする事によるリスク分散です。

下落時のクッションとして、インカム狙いとして、またそれを再投資したり、下落時によりVOOを買い増すための布石として

私は債券(BND)を利用しようと思っています。


ちなみにバンガードの創設者ボーグル氏は、2017年に今後10年の債券の年間リターンは3.1%前後と予想していました。

過去の統計を元に、長期投資を前提に合理的に考えれば、必要がないかもしれない債券ですが、効率性だけを追い求めると予想外のリスクに脆くなる可能性があります。

自分の投資目的やポートフォリオに合わせて上手くバランスをとりながら、債券の特性を活かして投資をする事をお薦めします。





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