IMG_0173



ロバートシラーは株式市場で利益をあげる可能性について、投資家が抱いている印象を確かめるため、米国の個人投資家にアンケートを行いました。

少し古いデータですが興味深い内容なので、いくつかの設問を抜粋してご紹介します。

個人投資家の方は、「自分ならアンケートにどう答えるか」を考えてみるのもおもしろいかと思います。

解答結果は選択肢の数行下に載せますので上手く隠しながら是非!(笑)


〔シラーのアンケートの一部抜粋]


問一、株式市場のタイミングをはかり、下落する前に売り逃げ、上昇する前に参入するのは・・・

①.試すべき賢明な方法である。当然成功も期待できる
②.賢明な方法ではなく、試すべきではない。当然、成功するとは思えない
③.わからない



(結果)
①11%
②83%
③5%


問二、個別の銘柄を選んで予想を試みる、例えばIBMやフォードといった銘柄が上がるか、上がるとすればいつかを予想しようするのは・・・

①.試すべき賢明な方法である。当然成功も期待できる
②.賢明な方法ではなく、試すべきではない。当然、成功するとは思えない
③.わからない



(結果)
①40%
②51%
③8%


問三、ミューチュアルファンドを選び、上昇銘柄を選ぶ力を持った専門家がいるのはどこか見極めようとするのは・・・


①.試すべき賢明な方法である。当然成功も期待できる
②.賢明な方法ではなく、試すべきではない。当然、成功するとは思えない
③.わからない



(結果)
①50%
②27%
③23%


〔補足]ミューチュアルファンドとは、アメリカ合衆国の一般的な投資信託のことです。

複数の投資家が資金を提供し、共同で運用を行うオープンエンド型投資信託のことを指します。

オープンエンド型投資信託とは、請求により随時解約のできるファンドのことです。




結果をまとめると

〇米国の個人投資家は市場全体の効率性をかなり信頼しており、そこでタイミングをはかり利益を出すことは諦めている。

〇しかし、個別銘柄やミューチュアルファンドの選択は可能と考えている人は比較的多い

〇とはいえ、個別銘柄・ミューチュアルファンドを選ぶのは賢明ではないとした人の割合も、それぞれ51%・27%もいる。


シラーの見解もまとめます

投資家が「学んだ」とされる内容は、ほとんど事実に裏付けていない。

(シラーは特に問三の結果が気にくわなかったようです。笑)


〇実際にミューチュアル・ファンドをうまく選択できるという根拠はほんのわずかしかない。

個別企業を選ぶより、ファンドマネージャーを選ぶ方が簡単だなどと言えるだろうか?


〇人々はポートフォリオの多角化の重要性を学び、そのためにファンドを活用しているという話をよく聞く。

管理手数料が安く、巧みな経営をしているファンドを前提とすればこの主張は理にかなっている。

だが、多くのファンドは非常に管理手数料が高い。

もし多角化が投資の主要動機のならば投資家自らが多角化実現の努力をする方がましだ。


〇ファンドマネージャーがポートフォリオ内の銘柄を売却して、キャピタルゲインを得る際にかかる税金は(特にポートフォリオ回転率が高いファンドにおいて)大きな問題だ。

投資家は免税環境で投資をし自身が株を保有すれば、税金を逃れることができる。例え株価が下がっても節税のためにと売却せずにいることもできる。

その点ファンドは大きな制約を課せらているのは明らかだ。





シラーの結論

大衆は確かな実績を残している経営陣に率いられたミューチュアルファンドを通じて株式に投資する知恵を学んだとされている。アンケートでもおおむねそう考えていることは確認できたが、やはりその考えは間違っている。

優れた実績を上げてきたファンドを選ぶことのメリットは投資家が想像しているよりもはるかに小さい。


シラーは投資家の間違った認識とミューチュアルファンドにお怒りのようです(笑)

でもシラーの見解をよく読むと、「管理手数料が安ければ、多角化(分散)においてファンドは理にかなっている。」とも読みとることができます。



今回のシラーのアンケートと見解から学ぶべき教訓は、

〇間違った印象や情報に注意する。それらをいくら学んでも意味がない。

〇手数料・回転率・ファンドマネージャーリスクに気を付ける

〇手数料の安いファンドを利用した分散は理にかなっている。


私はバンガード社のS&P500ETF(VOO)に投資をしています。

ちなみにVOOは(経費率0.04%・回転率3.1%・ファンドマネージャーリスクなし)です。

(特にアクティブ運用の)ファンドに投資をする際は、今一度シラーに怒られないか一考して、それから投資をすることをおすすめします。




↓もしよろしければ一日一回応援クリックして頂けたら励みになります↓

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村


米国株ランキング