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さて今回は不人気なテーマ「リスク」に関するお話です。


投資をする上で、不確定な未来と上手に付き合っていくために、「リスク」は決して無視していいテーマではありません。

ハワードマークスも「リスク」を理解・認識・コントロールすることは、投資を成功させるための最も重要な要素の一つと著しています。


今回は少し長くなるので、前・後編とします。


前編「レオナルド・ダ・ビンチよりも優秀な現在の投資家へ」

ヒンズーアラビア式数字が誕生してから約7000~8000年

人類は種の誕生から何千年ものあいだ、未来(リスク)をマネジメントしようとはしませんでした。

キリストが誕生する何百年も前から、優秀で天才的な人物は、科学者、数学者、発明家、政治家などジャンルを問わず各分野に存在しました。

アレクサンドリア巨大図書館では、既にユークリット幾何学が教えられていたという記録もあります。

鉄や銅など技術革新も行われ、特に戦時下において大きな進歩を遂げていきました。

しかしながら、現在の我々と古代の天才たちには「リスクの扱い」に決定的な違いがあります。


「リスク」のコントロール

それまでの時代のリスクの考えかたは「未来は神の気まぐれ」とか「運命を自然のまま受け入れる」というようなもので、漠然とした神のお告げや予測について知識(笑?)がある占い師や宗教の領域でした。

意外にも人類が未来の「リスク」について現代的な、本格的な研究を行い始めたのは、ルネッサンスの頃、中世ヨーロッパになってからです。

天才的な古代ギリシア人、ピタゴラスやアリストテレスなども、リスクを知るための武器となる確率の法則や解析、代数などをついに発見できませんでした。

古代ギリシャには6面体のサイコロやギャンブルはすでに存在しました。

アリストテレスも「1度や2度同じ目を出すことは比較的簡単だが1000回連続は不可能だ」と発言しています。

しかし、残念なことにその偶然のゲームに対して、オッズや確立、法則や理論を作ろうとはしませんでした。

その数百年後に大変高度な文明を誇ったローマ人も同じです。


「数字がなければ、オッズも確立もありえない。オッズや確立がなければリスクに対処するには神や運命に頼るしかない」

「数字がなければリスクは全く気力だけの問題にしかならない。」


(ピーター・バーンスタイン)


「補足」

古代ギリシャ人は確率は発見できませんでしたが「起こり得る未来は一つではない」と考え、「将来おきるかもしれない全ての未来」に思いをはせていました。

この概念は確率や統計が発達した現在では逆に見落とされがちですが、重要な考え方です。




レオナルド・ダ・ビンチでさえ・・・

1400年代後半、比例算・幾何学に直感的な才能を有し、数学だけでなく他の分野においても圧倒的な才能を持っていたルネッサンス期の大天才でも、現在の初等数学に苦戦しています。

彼のノートには、分数と倍数を理解するために何度も試みた形跡があります。

また「累乗根の掛け算をルカから学ぶこと」とメモ書きを残しています。

ダビンチのような天才でも現在の初歩的な数学に苦労したという事実は、15世紀末の人々の数学的理解力を物語っています。

こんな状況から人類は、リスクの計測や制御という段階までどのように到達していったのでしょう?


後半へ続く

次回「パスカルとフェルマと天才ギャンブラー」

舞台は17世紀フランス・ある賭博場

トランプやサイコロに仕掛けをするのはカイジや班長だけではありません。

ギャンブルとイカサマは17世紀フランス・・・というかもっと前から、世界中で続いている人類の伝統芸です!笑

ちなみに1642年に死んだガリレオは確率に関しておしいところまではいってますがやはり不充分でした。

現代の投資家のみなさんは福山・・・じゃないほうのガリレオよりもリスクマネジメントについて賢いのです。

(むしろガリレオは投資で失敗するタイプです)


長くなりましたが今回の教訓

現代の投資家は、人類が(歴史上の大天才や英雄でも)ついに発見し、持ち得なかった、「確率」「期待値」など未来やリスクを計測、コントロールする、伝説級の技をもっている(使う事が可能)。

「リターンを求める」「銘柄等を分析する」のと同じくらい、リスクコントロールや確率などを学ぶことは非常に重要であり、現在の人類の特権でもある。

しかしその伝説級の武器も万能ではない。

(物理攻撃が効かない敵がいるように確率だけでは不充分。しかもその敵は突然現れたりする。優れた数学者=優れた投資家とは限らない)

古代ギリシア人の知恵「起こり得る未来は一つではない」「将来おきるかもしれない全ての未来」を想定するのもお忘れなく。


と長くなりましたが、言いたいことはこんな感じです。

りんりは数学が・・まあまあ苦手です。

統計や確立のデータを見る分にはおもしろいけど、自分で計算しろと言われたら冷や汗がでます。

なので本来は数学の話題ですら、今回のように自分の得意フィールド歴史に持ち込みます(笑)

自分の領域を知り、得意分野に投資するのは基本ですよね(笑)

しかしながら、今年はITや数学など、苦手分野もしっかりと勉強し、数年後には自信をもって自分の領域と言えるよう頑張っていこうと思います。


せっかく学んだとびきりの武器を使わず錆びさせておいては勿体ないですよ。


過信は禁物。使い方には注意が必要ですが・・・

日本で高1くらいまで数学を学んだ方は、リスクマネジメントにおいてガリレオやダビンチよりも間違いなく優秀ですので、しっかりとリスクコントロールをしながら投資を続けていきましょう。



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