poland-3903482__340


今日はハーバード大学の寄付金を80億から約3倍の270億ドルへと増加された天才。

ハーバード・マネジメント・カンパニーの元会長のジャック・R・メイヤー氏の言葉を紹介します。

「投資事業というのは巨大な詐欺である」

「ほとんどの人々が勝てるファンドを見いだすことができると考えているが、そのほとんどが誤りである」

「ファンドの85~90%が自分たちのベンチマークすら達成できない」

「資産運用会社は手数料を徴収し、また取引にはコストがかかるので、全体として彼らは価値を破壊しているのが分かるだろう」

(2004年 ビジネスウィーク誌より引用)

個人投資家がハーバードの取り組みから得るべき教訓として

1・分散 

「まず分散させなさい。たくさんのアセットクラスにまたがるポートフォリオを構築しなさい」

2・手数料

「次に支払う手数料を抑えたい所だ。」

「華々しいばかりで費用の高いファンドは避け、コストの低いインデックスファンドを選べ」

3・長期投資

「最後に長期投資をしなさい。投資家はインデックスファンドを保有して手数料と税金を低く抑えるべきである」

これは疑う余地のないものた。とメイヤーはまとめています。

この発言はジャックボーグルの「マネーと常識」の中でも取り上げられ、インデックス投資家の中では割と有名な言葉だと思います。




ジャック・メイヤーCEOはハーバード大学の基金内にヘッジファンドを立ち上げ、

1990~2005年のリターンは平均で年14%を超えていました。

また外部のヘッジファンドやPEファンドにもいちはやく投資しました。

材木投資を手がける大学基金の先駆けとなり、2000年代初めにはニュージーランドの森林地帯に資金を投じるなどしています。

最大でハーバード大学の基金を約4倍にしたと記憶しています。

そのメイヤー氏が全盛期の2004年に発したという事が、先程の言葉の重みを増します。


後日談というか今回のオチ

メイヤー氏はハーバードのCEOを引退後ヘッジファンド、コンベクシティ・キャピタル・マネジメントを始めました。

しかしコンベクシティの資産規模は昨年6月末時点で約60億ドル(約6100億円)に減少。4~6月(第2四半期)の償還請求が10億ドルを超えたというのは何とも皮肉なことです。

(去年の相場のせいではなく、2016年から不振による人員削減が続いており、運用額はピークの13年から80%も減少しています)

またマイヤー氏が去った後、特に金融危機以降のハーバード大学の基金の運用も不振が続き、トップ探しに奔走したり、こちらも人員削減が行われました。


いつもなら「後付けバイアス」という言葉で、前置きするのですが、

今回のケースでは両者とも、特にメイヤー氏自身が2004年にはインデックスファンドの優良性について知っていたので違いますね。

知らなかったのではなく、わかっててもなおアクティブ運用を選択し、苦戦していることがポイントです。

皆さまもご存知の通り、両者が苦戦していたここ10年、S&P500指数に連動するインデックスファンドやVOOのようなETFを中心にパッシブ運用を行えば、少なくともここまで窮地に立たされることはなかったのではないかと思います。

ある意味では、ここ10年間はハーバード大学やメイヤーの運用よりも、黙って何もせずインデックス投資をしている投資家の方が遥かに賢かったと言えるのではないでしょうか。


かの名高いハーバード大学とメイヤー氏の発言。

そしてその後の苦しい現状を見て読者の方々は何を思ったでしょう・・・


「すべきことがわかっていても、実際に実行するのはなかなか難しい」という好例ではないかと私は思いました。


特にインデックス投資家の方はこの事例を努々忘れぬよう心がけ、

(タレブのいうところの他人の失敗を糧に成長する「反脆弱」を発揮し)

市場や周囲に惑わされず賢明にインデックス投資を続けることをおすすめします。




↓もしよろしければ一日一回応援クリックして頂けたら励みになります↓

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村


米国株ランキング