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1993年エコノミストのロバート・バースキーとブラッド・デロングは

「株価の推移が配当の推移に対応していれば、投資家による投機的な行動で株価変動が起こると考えることはできない」

「最近(90年代初め)の配当の上昇が、今後も永遠に続くと人々が考えるのは合理的だろう」

というような主張をしています。

しかし、実際にデータを調べると配当の高い成長率が超長期に渡って続くことはほぼありません。

彼らの主張は90年代に見られた「配当と株価の連動」という事例を強調し過ぎたものだと思われます。


「配当と株価の連動」

過去のデータを見れば、株価の変動と配当の変化は密接に連動しているとは言えません。

1929年9月の世界恐慌前の株式市場のピ―クから1932年6月の株価の底までの間に

S&P株価指数は81%下落しましたが、配当は11%しか下落しませんでした。


1973年~74年も同様です。

S&P株価指数は54%下落しましたが、配当は6%しか下落しませんでした。


(シーゲル教授の言うクッションの役割を充分に果たしています)

こうした事例は他にも多数あり、「配当は株価に反応して動いているわけではない」ということがわかると思います。




ロバートシラーの見解

シラーは90年代の事例を、経営陣が配当や配当性向を決める際に、投資家と同じように(好景気による)流行や熱狂の影響を受けていた可能性高いと指摘します。

その一方で、配当と株価の連動性を分析した結果、シラーはこう結論付けています。

「要するに、株価は配当に反応して動いでいるのではない。また将来の配当に関する情報によってのみ動いているわけでもない。株価の変動に対する説明を求めるならもっと別の場所を探さなければならない。」


シラーが分析した結果、株価と配当(&配当成長率)の連動性、類似性は高くないということがわかりました。

つまり、(先程例でもとりあげましたが)例え株価が下がったとしても、配当はあまり(株価ほど)下がらない可能性が充分に高いといえます。


現在のような厳しい市場環境では、嬉しい配当とインカムゲインの強みが再確認できるシラーの分析でした。


ちなみに2018年12月31日の時点でのS&P500企業の配当利回りトップ20は

1 CTL   センチュリーリンク 14.26%
2 LB    Lブランズ 9.35%
3 F   フォードモーター 7.84%
4 KIM  キムコリアルティ 7.65%
5 COTY  コティ       7.62%
6 IRM  アイアンマウンテン  7.54%
7 IVZ インベスコ         7.17%
8 T AT&T             7.01%
9 MAC メイスリッチ     6.93%
10 PM フィリップモリスインターナショナル  6.83%
11 STX シーゲイトテクノロジー 6.53%
12 MO アルトリアグループ 6.48%
13 OKE ONEKO 6.34%
14 WY ウェアーハウザー 6.22%
15 WMB ウィリアムズカンパニーズ 6.17%
16 NLSN ニールセンホールディングス 6.00%
17 HP ヘルマリックアンドペイン 5.92%
18 KHC クラフトハインツ 5.81%
19 PPL パシフィックパワーアンドライト  5.79%
20 SLB シュルンベルジェ 5.54%

となっております。

上位陣は7%前後のかなり魅力的な配当利回りとなっております。

また20位(以下)でも充分な配当利回りが狙えます。

株価が下げたときに配当を再投資するのがシーゲル教授の配当再投資戦略の真髄だと私は思います。

気になる配当銘柄がある方はこの機会に狙ってみるのも一興だと思います。





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