lion-3372720__340



皆さまは、初めてニューヨーク証券取引所が長期閉鎖された原因をご存知でしょうか?

今回の記事は、政治的理由によって株式市場、特に米国の株価がどう動いたか。

歴史大好きなりんりらしく過去を振り返っていきたいと思います。

「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」とも言います。

「温故知新」古きを知り、故事から知識を得て、これからの不安定な世界情勢に備えていきましょう。


(今回の記事も、投資初心者や歴史が苦手な方でも、わかりやすいように書きます。細かい点などは省略させていただきますのでご容赦ください)


1885年以降、米国市場の株価が大きく下がったのは「1907年の恐慌」と呼ばれる8.7%の下落があったくらいで、それまでは比較的ゆるやかに成長していました。


さて冒頭に合った問いの答えですが、初めてNY証券取引所が無期限の取引所閉鎖をしたのは、

「1914年7月31日、金曜日です」

(勘のいい読者の方ならお気づきかもしれません。)

1914年7月28日オーストリア・ハンガリー帝国がセルビアに宣戦布告し、第一次世界大戦が勃発した3日後のこととなります。

欧州では全ての株式市場が閉鎖され、米国にもその影響は飛び火し、ダウ平均は閉鎖前日の7月30日に7%の下落を記録しています。

NY証券取引所が12月12日に再開されるまでの約5か月の間、長期閉鎖されました。

その原因が、自国の経済危機や戦争ではなく、遠い欧州で突然起きた出来事だったというのは、正に当時の投資家にとっては予測不可能なブラックスワンだったことでしょう。

当時はネットもなく、大型旅客機もありませんから、物理的にも情報的にも、今より遥かな距離があったと思います。

当時の投資家達は、取引所の外で非公式に(違法)取引を行っていました。同10月まで株価は15~20%ほど下落したと言われています。

しかしその後、米国投資家は、交戦中のヨーロッパの国々に軍需品や物資を大量に提供し、経済的恩恵に預かれることに気づきます。

12月12日、取引所が再開日のダウ平均株価は、閉鎖した7月の終値を5%上回るまでになりました。

その後も株価は上昇を続け、翌1915年にはダウ平均は単年では最高の上げ幅を記録。実に82%も上昇しました。

1916年11月にピークを迎えるまで、平均株価は約2年で2倍となったのです。



その後アメリカが第一次世界大戦に参戦時に10%の下落、終戦時にもう10%の下落を記録し、世界大戦の間の株式市場は幕を下ろします。

より詳しく掘り下げれば、まだまだ学べることは多いこの一連の出来事ですが、

簡単にまとめますと、我々がこの話から学ぶべき教訓は

〇ブラックスワン、回避がほぼ不可能の予想外の出来事は往生にして起こり得る。
〇下落時やパニック時に、冷静さを欠くとその後の上昇相場を逃すことに繋がる。

といったところでしょうか?




1885年以降、約20%の期間、米国は世界中の戦争や紛争に関わってきました。

理論上、戦争は株価に深刻なダメージを与えるとされています。

政府は資源を膨大にかき集めるために増税や国債発行で市場から資金を吸い上げること。企業が国有化されること。戦局悪化や敗戦のリスクなど・・・。

〇第二次世界大戦(真珠湾攻撃ではダウは3.5%低下しました)

〇朝鮮戦争(勃発時にダウは4.65%下げました)

〇ベトナム戦争(8年間に、インフレや金融引き締めがあったため戦争による影響がわかりずらいです
が25%ほど改選前より下げました)

〇湾岸戦争 (原油価格の高騰によりダウは18%下落します)

〇9.11~アフガン(ダウは一時16%下げました。が、翌週から回復します)

〇イラク戦争 (ITバブル後の弱気相場との絡みや会計スキャンダルの影響もありますが、ダウは39%下落を見せています)


どの事例も驚くべき政治的、歴史的な重大ニュースであり、市場の先行きや未来を予想することの難しさを物語っています。

しかしながら、これらの事件は上記のように短期的なショックを与えはするものの、長期では株価の長期利回りを損なうまでには至りません。



ここで、もう一度例のグラフを思い出してみましょう。

1111

あれだけ、何度も戦争での下落があたったのに・・・

(戦争以外の金融危機、経済問題もあわせればもっと・・・)

でも長期ではこの通り!

インフレ調整後でも充分なトータルリターンを投資家に与えてくれるのが米国株式市場の強さでもあり、米国投資の大きなメリットの一つでもあります。

今後はどうなるか、もちろんわかりません。

しかし、過去218年を振り返る限り、戦争や地政学的リスクは投資家にとって、(もちろん注意すべきですが)そこまで恐れるものではありません。

むしろ、一時的なニュースや、不安・恐怖によってパニックになり、底値で株価を手放したり、投資を辞めてしまいその後の上昇相場を逃してしまうと・・・本当に勿体ないことになってしまいます。

月並みな結論となりますが、短期的な株価の変動には気を取られずに長期投資を続けましょう。

むしろ、バフェットや配当再投資戦略のように、短期的な株価の下落を味方につけることで、この後のポートフォリオのパフォーマンスを向上させることも可能です。

上昇相場も下落相場でも資産を増やすチャンスはいろいろあるはずです。

りんりはそれらに備えつつも、まずは基本に忠実に、これからもS&P500ETF(VOO)に投資を続けます。




↓もしよろしければ一日一回応援クリックして頂けたら励みになります↓

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村


米国株ランキング