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今日の記事はアセットアロケーションを決める際の「債券の必要性」について考えていきたいと思います。

以前の記事「アセットアロケーションを考える 初めての投資」の続編その5となりますので是非まだ読んでない方はその2~4もご覧ください。


アセットアロケーションを考える 初めての投資その4


以前も話した通り「長期では株式の方が債券よりも安全」「長期では株式投資の方がリターンが高い」というのは過去のデータからでも明らかです。


ではなぜ株式のみではなく債券にも投資している投資家の人がいるのでしょうか?

そしてなぜ投資本や金融機関、バランスファンドなどは債券投資も勧めるのでしょう?


「株式じゃだめなんですか?」(と某国会議員に問い詰められてもしっかり答えるように笑)


今日の記事は(特に初心者の方やこれから投資を始める方向けに)債券投資の必要性を考えていきたいと思います。

できるだけ簡単に説明いたします。難しい言葉や議論はなるべく避け、細かい説明は省き要点のみを説明しますのでご容赦ください。



激動の10月も残すこと数日となりました。

ここ数か月の間に投資を始めた方は含み損を抱えてしまたりして、後悔をされてしまっている方もいるのではないでしょうか?

またこれから投資を始めようとしてた方が尻込みをしてしまう気持ちはわかります。

でもご安心ください。

ではまず前提となる「長期株式投資」から復習していきましょう。

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ジャック・ボーグル著「インデックス投資は勝者のゲーム」参照

上の画像は1900年から10年ごとの株式投資のリターンです。

注目してほしいのは世界恐慌が起きた1930年代以外、株式投資の10年ごとのリターンはプラスとなっています。

ITバブル崩壊とリーマンショックと二度も大暴落のあった2000年代でさえも若干のプラスとなっています。

また唯一マイナスとなった1930年代でも配当が支えとなり-1.1%にとどまっております。

(配当の重要性や配当戦略の有効性もわかるグラフですが今回は説明を省きます。)


このグラフをみてもわかる通り、「10年以上の長期で考えれば株式は比較的安全でまずまずのリターンを狙える投資」だとわかると思います



ではなぜ株式投資はリスクが高いイメージがあるのでしょう?

そしてなぜ今日のテーマである債券投資が必要なのでしょうか?


その答えの一つは「長期」とは「短期」が連続したものだからです。


株式市場では度々暴落や調整による下落が起こります。

1980年から2017年までの27年間にも調整11回 弱気相場は8回起こっています。

そしてブラックマンデー・ITバブル・リーマンショックとバブルと大暴落も三度も起きています。

30年にも満たない間にこうも株式市場は荒れ狂います。

ですから初心者の方の株式はリスクが高そうというイメージはあながち間違いではなく、「短期」では事実として株式投資のリスクは高いのです。

(それでも長期ではプラスなのですが・・・)



そこで10年ではなく1年という「短期」という視点に立ってリターンをみてみましょう。


1年ごとに見てみると、債券が株式よりも高いリターンだった年は1900年から2017年までの117年間で42年ありました。

42/117。つまり、およそ3年に一度は株式より債券の方が高いリターンとなるのです。


そして債券投資の最も大きなメリットは、ポートフォリオのボラティリティ(変動値)を抑えることができます。

上記のような株式が大きく下落した時の危険防止策として、「リターンが株式より劣る分、下落も少ない」という債券の保守的な性質は多いに役立つでしょう。


株式のみの投資でも長期ではいいのですが、リタイア後の方など投資期間が短い方は資産を大きく減らしたままタイムアップという最悪のケースも考えられます。

そのような方はポートフォリオに債券を加えリスクを減らし限定することで、株式のみのポートフォリオよりも資産を守ることができます。


またいくら生活必需品や公共事業株というような比較的安全といわれている株でも、金利上昇、景気後退、貿易摩擦など全ての状況で絶対安全と言うわけではありません。

確かに資産を長期で増やすという意味では株式投資に軍配が上がります。

しかし「株式」と加えて「債券」にも投資するというのは「短期」「資産を減らさない」という意味で有効と言えます。




余談ですが、ダニエルカーネマンらの研究(行動経済学)では「人間は利益よりも損失に痛みを感じ回避したがる」という傾向や、「長期より短期で物事を考えてしまう近視眼バイアス」というもの持っています。

ですから「損をしたくない」「短期視点」という部分を補完できる債券投資は心理学、行動経済学的にも、精神的にも有効だと思います。

そういう意味では「株式に長期投資」というのは人間の直感や本能に逆らった投資方法であるとも言えます笑。


有名な投資格言で「夜眠れなくなるほどのリスクをとるな」と言うものがあります。

何度も言うようですが、絶対に無理をしないことが投資を成功させるカギとなります。

せっかく勇気を出して投資を始めた(素晴らしい)のに、自分に合わないリスクの高い投資をして投資を途中で辞めたり投げ出してしまったら非常に勿体ないです。

決して無理をせず自分の性格や投資環境、投資期間、また投資スキルに合わせてアセットアロケーションの債券比率を決めていきましょう。

例えば、初心者の方で「損をしたくない」という気持ちが強いのなら、(合理的とはいえ)無理をして株式の長期投資をして短期の下落に耐えようとせず、債券も使って下落を抑えゆっくりと資産を増やしていってもいいと思います。

逆に投資スキルのある方ならアセットアロケーションを可変させ、債券の方がリターンが高くなる年には債券比率を高め、株の調子がいい時は株式比率を高めるのもありだと思います。

ただしこれはある程度の投資経験がある方にオススメな方法です。

スキルのない方は予め株式と債券比率を決め定期的にリバランスをしていった方が、市場を読んでアセットアロケーションを変えていくよりも安定した運用成績を得ることができると思います。


長くなりましたが、今月の下落程度のことは過去の歴史を振り返れば何度も起きている出来事です。

それを理解して慌て過ぎず冷静に投資判断をしていきましょう。


10月最後の週末ですしこの相場環境で自分の心理状態がどうだったかを見つめ直してみるのもいいかもしれません。

もし苦しいとかきつかったという方であれば債券や現金比率を高めるなどして、逆にこの相場から少しでも多くを学び、今後の自分に本当に合ったアセットアロケーションの構築に役立てていきましょう。





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