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こんばんは。出張から帰ってきたりんりです。

昨日は研修で徹底的に知識を詰め込まれたせいで頭がパンクしそうです。私だけ疲れてきっているのも癪に障るので今日はみなさんにも私の疲労感を少しお裾分け差し上げたいと思います笑。



早速ですがお手を拝借します。

まずは右手をじゃんけんのグーの形に握ってみてください。

次は左手も同じくグーの形に握ります。

そのこぶしとこぶしを目の前で合わせてみてください。



今あなたの目の前にあるのが、大体あなたの人間の)脳の大きさです。


人間の脳は2~3歳の頃の曖昧な記憶から、小学生の頃の印象的な思い出。中高で習った勉学。仕事のやり方やここ数年の思い出、好きな曲、スポーツ選手や有名人の名前まで相当の量を記憶しています。

その他にも自由に話す言語能力・計算力・判断力・自分の体を自由に動かす・未来を予測するなど・・・本当に様々なこと人間の脳はたったそれだけの体積で行っています。


もちろん、投資や資産運用も脳で考えたり、決断しています。



経営学・経済学などでは、人間は概ね合理的な行動をとるものと長年考えられてきました。

しかし、ダニエル・カーネマン氏らの研究により、元々我々人間の脳は完璧というわけではなく(プロスペクト理論や様々なバイアスなどにより影響を受けることなど)、基本的に脳はさぼりたがりという事もわかりました。

近年では、人間の脳の弱点、欠陥、特性などについて・心理学・統計学・行動経済学などの様々な分野で更に研究が進んでいます。



一つおもしろい有名な実験があるので、是非ブログを流し読みしている方は手をいったん止めてチャレンジしてみてください。


2問出します。2問とも紙や電卓等を使わず、自分の脳だけで(暗算で)答えてください。時間がかかっても構いませんので適当ではなく最後まで答えを出すことがポイントです。


問題1 7×8=


問題2 98×74=


さてどうでしょう?

私のような文系には問2はきつかったと思います。

ちなみに数学得意で2ケタの暗算なんて簡単だよと言う人は、自分が普段ぱっと思いつかない難易度(5桁の掛け算や割り算の暗算)まであげてみてください。


問1の答えは56です。一瞬で答えれたと思います。

では問2はどうでしょう?この問題は意外と脳みそを使います。計算力だけではなく多少の暗記力も必要です。2~3分、人によっては5分以上かかるかもしれません。




そして問2を解く時の脳の使い方が(ダニエルカーネマンのいうところのシステム2)投資をするうえで重要なのです。


だから是非、やらなかった方は実際に経験して脳がどう働くのか感じてみてください。




普段、人は問1を解く時のような脳の使い方しか基本的にしません(システム1とします)。なぜなら、先程の二桁の暗算をした時のように常に脳を使って考えると疲れてしまうからです。

朝起きた時、両目のまぶたを少し開け、右手を布団の横につき、体重をかけつつ体を・・・などといちいち考えて(システム2をフル活用して)起きる人はいません。


そう。全ての行動をシステム2を使って行おうとすると、とてつもなく脳が消耗しますし、時間もかかります。

なので普通の人間は24時間ほとんど全ての時間をシステム1の状態で過ごしています。システム2はとてもさぼりたがりです。


そして勘違いしないで頂きたいのはシステム1は実は非常に優秀です。
(だから問題なのですが・・・)


システム1は瞬時に様々な情報などを判断し、脳をほとんど使わなくても(無意識に)合理的な判断を下せます。なので日常生活のほとんどの場面でシステム1だけで事足りてしまいます。

日常生活においてシステム2は基本的に使われません。システム2を使うと疲れますのでこの点も合理的な判断といえるでしょう。


また、システム1は人間が動物のような生活をしていたころからあるシステムと考えらてています。

例えばライオンをすぐ近くで知覚した時、システム2を活用してどうしたら逃げれるか頭を使っていたら考ている間に食べられてしまいます。システム1なら瞬時に判断しすぐに逃げ出し(あわよくば助かる)ことも可能でしょう。

今のような社会生活をする以前の何万年もの間、人間は多くの時間システム1を使って生きてきました。またそれによって今日まで生き抜いてきた歴史と事績もあります。いわば本能にしみこんでいる、使い慣れているシステムなのです。


さらにシステム1は反復学習などをすることで(ある分野を除き)強化することができます。

先程の問1の掛け算も、保育園の子供には難しいでしょうが、我々はシステム2を使い考えるまでもなく、システム1で反射的に答えることができます。

きっとインドの数学が得意な方々はシステム1で反射的に問2も答えることが可能でしょう。


運動などもいい例です。野球やゴルフ、サッカーや水泳もそうですが、全くの初心者はどうすればいいのかよくわからず試行錯誤します。しかし正しいフォームを反復して身につけたり、試合経験を詰めば
正しいフォームなど考えなくても自然にボールを投げたり、蹴ったりできるようになります(システム1)。

この人間の生活を支えている優秀なシステム1ですが、このシステム1には弱点があります。

詳しくは





長くなったので一旦ここで区切ります。

結論を先に述べますと、普段は優秀なシステム1がひっかかるバイアスなどの弱点が、投資判断を誤らせたり、間違った運用をしてしまう大きな原因となっていまうのです。


実は、先程申し上げたシステム1の鍛えづらい、学習しにくい分野の一つが投資です。



普段は優秀な人が投資で失敗したり、投資にはメンタルが重要と言われる一因がここにあると思います。

さて、長くなりましたが詳細まで書くと、本当に本一冊では足りないくらいの内容になりますので今日はここまでとさせて頂きます。

これらの話から我々が得るべき教訓は

投資の判断をするときはシステム1に頼らず、2ケタの暗算をした時のように、あなた自身の脳をフル活用して最大限の力を発揮して判断するようにしましょう。

あなたの(そして私や人間の)脳は欠陥や弱点もありますが、基本的に優秀ですし、経験や学習することでさらに成長することができます。


私と読者の方々とお互いの脳が成長できるような記事を、これからも書いていこうと思います。


「私の記事は忘れても、投資判断をする時はシステム2のことを思い出してください」


決して楽をしてシステム1や直感、イメージだけで決めないよう努々心がけましょう。


さて、久々に自分の家の枕で眠れる。

おやすみなさい。


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