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リディアの王クロイソスは、当時世界一のお金持ちと考えられていました。ヨーロッパでは、今日でも「クロイソスみたいにお金持ち」という言い方が残っています。

そのクロイソスのところへ、ギリシャの政治家ソロンが訪ねてきました。ソロンは威厳があるが控えめ、高潔で実直、謙虚で質素、聡明で知性がある。さらに勇気も備えていると知られています。

ソロンはクロイソスの有り余る富を見ても少しも驚かず、周りの人々のように王を褒めたりもしませんでした。

クロイソスはせっかく招いた有名人が感心してくれなかったので、自分を認めさせようと躍起になりソロンに問います。「私より幸せな人間を知っているか?」と

ソロンは気高く生きた後戦って死んだ男や英雄として死んだ人達などつぎつぎと名前を挙げます。激怒したクロイソスはしびれを切らし、とうとうあからさまに「私が一番幸せとは思わないのか」と聞きます。

ソロンは答えます。

「すべてが満ち足りていた人に不幸が訪れた例はたくさんあります。今裕福であるからと言って思い上がるべきではありませんし、今裕福でも将来そうでなくなるかもしれないときに、人の裕福さを褒め称えるべきではありません。将来のことはわかりません。本当に様々なことが起こり得るのです。神から一生ずっと幸せだと約束されたのでない限り、幸せであるという事はできません。」


我々がこの古代ヨーロッパの昔話から得るべき教訓は

「終わりがくるまでは、終わりではないという事です」


この話には後日談があります。

恐るべきペルシャの王キュロスとの戦いにやぶれたクロイソス王は、捕えられ生きたまま焼かれようとしていました。そのとき彼は叫びました。「ソロン、お前は正しかった」

この変わった命乞いに興味をもったキュロスは、何のことかと尋ね、クロイソスはソロンの戒めの事を語った。キュロスは自分の行く末に思いをはせ、とても感心しクロイソスの命を取らないことにした。


さてこのソロンの話からみなさんは何を思われたでしょうか?

多くの人は自分自身の経験からしか学ばないといいます。しかし、人一人が生涯において経験できることなどたかが知れています。しかし、歴史に学んだり、読書をすることで自分の経験以外から教訓を得ることができます。

私も人生の最後まで奢らず、これからも学び続けようと思います。


ちなみに、ソロスとクロイソスの二人が同じ場所にいるのは、歴史的に、年代的に不可能ですからこの逸話は後世の歴史家が作った作り話、想像によるものです

とは言え、当時の賢明な人々は「ブラックスワン」の恐ろしさを理解していたようです。

毒にも薬にもならない自己啓発本よりは・・・役に立つ昔話は多い気がします(少なくともお金の無駄にならないので)

昔話をありがたがるくらい私も年を取ったという事でしょうか?



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