イギリスの天才物理学者アイザックニュートン卿が、投資家だった事を知っている人はなかなかの投資通だと思います。ニュートンといえばやはり万有引力の発見(諸説あります)や運動3法則が有名ですね。数学や物理、自然科学の分野での数々の功績はまさに天才と言っても過言ではありません。

ニュートンは裕福になった後、イギリスの南海会社に2万ポンド投資をして大損をしたとされています。イギリスの投機ブーム(バブル)として悪名高い南海泡沫(ほうまつ)事件に、ニュートンものってしまったのです。

(南海泡沫事件については後に記事にて詳しくまとめる予定です)

ニュートンは「天体の動きは観測できるが、群衆の狂気は計算できない」と語ったそうです。

株式市場は長期的にはおおむね合理的と言われますが、短期間ではただの人気投票、投機やギャンブルの場とかしてしまいます。

「今回の教訓はバブルに気を付けろ」・・・とまとめても当たり前すぎますので。


もう一つ着眼点を変えて
ウォーレンバフェット氏はニュートンの話を度々引用してこう評しています。

「運動の第4の法則がある」
「投資家にとって、運動が増すにつれてリターンが低下する」ということだそうです。

これは簡単に言うと「摩擦コストに気をつけろ」ということです。

株式に限らず投資をする際に、取引や売買の数が増せば増すほど、つまり動けば動くほど、証券会社や仲介業者への手数料や税金などの摩擦コストがかかりリターンは低下していきます。

この問題はチャールズエリス氏の有名な著「敗者のゲーム」でも深く取り上げられています。

短期的に売買を繰り返して摩擦コストを増やし続けるより、売買の数が圧倒的に少なくて済む長期投資にこちらも分があるように思えます。


私の個人的な考えですが、未来はどうなるかわかりません。なので将来のリターンは誰であっても100%確実にはコントロールすることができません。

しかしながら、現在、もしくは将来かかる手数料や税金はほぼ確実にコントロールする事ができます。また摩擦コストは将来のリターンと違い確実に掛かる費用です。


長期的に投資リターンを市場平均より1%上げ続けるのは至難の業です。リターンを上げようとするとリスクも増えるかもしれません。

ですが、摩擦コストを1%下げることはある程度までは簡単にできます。未来のリターンと違い確実性があり、自分でコントロールする事ができます。リスクも増えません。


銘柄選択や企業分析のほうが楽しいですし、どうしてもそちらにエネルギーを取られがちになります。気持ちはわかります。

でも不確定な将来のリターンを考える前にちょっとだけ、確実にかかる費用や税金をどうすれば最小限にできるか。基本に立ち返り、真剣に、企業やチャート分析と同じくらいの情熱をもって摩擦コストについて考えてみてはいかがでしょうか?


摩擦コストが少なければ少ないほど将来の資産は確実に増えていきます。

(摩擦コストを少なくする効果的な方法の一つが、長期投資やインデックスファンド(ETF)などを利用することです。)


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